▲品質管理の村上さんとのインタビューの様子
品質管理の村上さんについての記事は
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私が入社した6年前はHACCP取得なんて考えてなかったんです。それが、食品衛生法でHACCP管理が義務化されたので、大日本水産会が主催している
対米HACCP(アメリカ向けHACCP)にエントリーしました。社長が「せっかくならHACCP管理するだけでなく、対米HACCP認証を取りましょう」と言って、2018年9月にチーム(社長、工場長、製造の責任者が2名、施設管理課の機関長、村上さんの6人)が立ち上がりました。毎週1時間程度のミーティングを1年間積み重ね、ある程度仕組みができあがり、マニュアルもできあがりました。でも、工場設備の面でHACCP取得に不足している点があったので、HACCP対応の補助金を使って2020年5月~9月まで改修工事を行い、
サニタリー室という手洗いやローラーをかけたり、白衣を着て衛生面を整える部屋などを整備してから審査に臨みました。2021年1月に審査を受けて、合格をいただきました。2月に合格通知書が届く予定です。
そうですね。時間はかかりましたが、
従業員全員がHACCPについて知ってもらうことを優先しました。私たちは、毎朝7時55分から朝礼を行います。その時、各現場のリーダーが交代でみんなの前で話をして、チームで話したことをみんなに周知するようにしていました。チームメンバーもHACCPについて知る、
従業員全員も前に進んでいくという形で、2年半かかりましたが、合格という良い結果を得られました。
まず、HACCP取得には手順があります。手順としては、
まずチームを結成する。次に商品を決めて商品の説明をする。そして商品製造工程の流れに沿って、
※ハザード分析をし、そこからどのような管理をすれば危害を防げるかを洗い出します。そこから危害を防ぐ方法をみんなで知恵を出し、マニュアル化して文章にします。最終的にそれに関する管理をし、記録表を作成します。この手順に沿えば、最終製品は安心なものができる。つまり手順に従ってやれば大丈夫なんです。あとは、審査員が実際に工場を見て減点事項がなければ合格になります。
※ハザード分析:商品を作るうえで考えられるリスクを分析すること
HACCPは手順通りやれば結果が出せるというシステムが完成しているものです。取得のためにそれなりに時間もお金もかかりますが、工場も商品もいつの間にか綺麗になるのでそういったところで驚きました。自分で1つずつ「ここも綺麗にしなきゃ」「ここも管理しなきゃ」とやっていたら時間がかかってしまうところを、HACCPの手順に従えばすんなり出来るのでHACCPの良さを感じますね。あとは、チームを結成し、皆で取り組んだことで
自分の持ち場以外のところも勉強になり、何かあっても対応しやすくなりました。みんなの知識力が向上しましたね。知識がついたことから、
各現場のリーダーたちの指導力も上がったと思います。